鎌倉へ

小町通りを脇道に入り、住宅街の真ん中でひっそりとした佇まいをみせている鏑木清方記念美術館。鎌倉散策の途中に久しぶりに訪れてきました。 鏑木清方画伯は、以前この場所で「朝夕安居」という作品に出会い、大好きになった日本画家です。

今回の展示は、道成寺や義経千本桜などの舞台をテーマとした芝居絵で、「朝夕安居」に見られる、のどかな日常風景とは全く相反する躍動感溢れる作品ばかり。演劇に対する作者の強い情熱や好奇心が伝わってきて、舞台芸術を観たときの気持ちの高揚と緊張感を体感させてくれます。

日本画を鑑賞する時、いつも‘線の美しさ’を見るようにしていますが、想いが籠っている線というのは、一本一本が表情豊かで多くのことを語りかけてくれるんだなぁ~と、あらためて感じることができました。

 

美術館鑑賞を満喫したあとは、鶴岡八幡宮と北鎌倉の円覚寺を参拝。 暖かい日差しの中、昨日の嵐にも負けず咲いてくれていた桜が、境内に春の訪れを告げていました☆